中禅寺湖に沿って【日光二荒山神社 中宮祠】は鎮座しています。
栃木県で最も有名な神社と言っても過言ではない
【二荒山神社】(ふたらさんじんじゃ)
その中の1つ【中宮祠】(ちゅうぐうし)のご紹介です。
日光二荒山神社 中宮祠とは
日光二荒山神社は、3ヶ所からなります。
- 本 社…日光社寺の1つ。一番の観光名所。
- 中宮祠…中禅寺湖に並ぶ。男体山の登山口。
- 奥 宮…男体山の山頂に鎮座。
日光二荒山神社と言えば「本社」が有名です。日光社寺の1つでもあるので、知名度もあると思います。
「奥宮」は、「男体山」を登頂しないと拝観(参拝)ができません。僕たちは一生無理でしょう。
栃木県に【二荒山神社】は2社?
そもそも栃木県内に【二荒山】と付いている神社が2社あります。
【日光二荒山神社】と【宇都宮二荒山神社】の2社
こちらの2社は、名前が似ているどころか、本当はどちらも【二荒山神社】が本名だそうです。
お互い区別を付けるために頭に地名を付けているそうですが…
この2社、直接的な深い関係は無いようです。
祀っている神様も違うそうです。
しかし、昔は『ものすごく遠い親戚』的な関係があった…という話もあるとかないとか。
どちらも古くからある1番位の高い神社であることは間違いないですね。
二荒山神社 中宮祠 境内へ
入り口は、東側と南側にあります。
駐車場
今回は、南側の無料駐車場を利用しました。
唐銅鳥居(浜鳥居)
こちらに駐車すると、唐銅鳥居(浜鳥居)正面に近い位置になります。
南側の駐車場は、中宮祠の敷地に沿って東西に伸びている駐車場です。
水神の碑
すぐそばにある水神の碑が建立されています。
地元の渡船組合の方々が湖に対して感謝の意と湖上の安全を祈願して建てられたそうです。
バス停にある運行系統図です。
ちなみにここは30番ですね。
目の前には、中禅寺湖が広がっています。
…本当です。
中宮祠境内の案内図です。
案内図で見ると、ここから(唐銅鳥居(浜鳥居))だと境内を正面から進めるようですね。
唐銅鳥居をくぐると階段、そして八脚門が構えてあります。
すでに神聖な雰囲気を感じます。
それこそ山の頂上に健在するかのような、雲の上のような…
(濃霧)
八脚門をくぐると開かれた場所へ出ます。
本社ではありませんが、かなり広いです!
僕たちは、ここを右に行ってみました。
奥日光の奇石牛石
そこそこ大きな牛が寝ていました。
この地は、平安時代より男体山登拝のための霊場とされてた。明治時代以前は、厳しいおきてがあり、その1つに牛や馬が入ってはいけない結界が張られていた。これを破り、牛を引いていると、牛が石にされた…
という逸話があったそうです。
見つかった「牛に似た石」は、まるで「牛が寝そべった姿」に見えたそうです。
しかし最初の「牛石」は、存在が不明になってしまいました。
その後、逸話は人々に引き継がれ、明治時代以降に複数回、牛石は復元されていったそうです。
なぜ、人ではなく牛が石になってしまったのか…かわいそう。
近くにはタワシが置いてあり、牛を磨くと縁起が良いとされているそうです。
2人で無言で磨きました。
東側にある牛石
↑の岩は、この付近での道路工事の際に出てきたそうです。
これが牛石の一部ではないのか?と言われているそうです。
↑トイレのすぐ側です。
3台ほどの駐車場もあります。
宝物館
牛石からさらに東へ進むと宝物館あります。
国宝・重要文化財など貴重な宝物が展示されています。
国指定重要文化財「祢々切丸」(ねねきりまる)
大太刀に分類される日本刀だそうです。
長さ324㎝
昔、日光の山に祢々と呼ばれる化け物が棲んでおり、人々は恐れていた。
この祢々を、とある大太刀が突然鞘を抜け出し祢々に向かって動き出し、祢々を退治してしまった。
これが祢々切丸という名前の由来だそうです。
祢々ってヤツも恐そうですが、刀も恐い!
古くから日光二荒山神社の神刀として用いられているそうです。
国宝「銘備州長船倫光」(めいびしゅうおさふねともみつ)
こちらは国宝の大太刀です。
長さ126㎝
名工 備州長船倫光(びしゅうおさふねともみつ)の代表作です。
大太刀の説明を見ていると【るろうに剣心】に出てくる相楽左之助が使用する「斬馬刀」じゃん!なーんて思っていたら
「大太刀と斬馬刀はよく混同される」
と、ありました。まんまと混同しました。
斬馬刀は『騎兵を馬ごと斬るデカい刀』みたいな説明だった気がします。(るろうに剣心)
実際は、馬の脚を狙ったり、騎兵の攻撃を退けるために長い刀みたいです!
…
宝物館は、刀剣以外にも日光で発見された土器や、南北朝時代の「金銅装神輿」などを観ることが出来ます。
僕たちは「今にも雨が降りそう」だったので、屋内では無く屋外を見て回ることを優先し、宝物館は今回、パスしました。
苦渋の選択でした…無念。
宝物館 料金
料金 | 大人 500円(高校生以上) |
(変更の場合有) | 小人 250円(小中生) |
開館時間 | 4月~10月は、8時~17時 |
11月~3月は、9時~16時 | |
休館日 | 無休 |
願いかなえ「ます」
八脚門をくぐった場所まで戻りました。
金色の魚の像が見えます。
近くにある説明では、
江戸時代の奥日光は、修行の場であったため殺傷禁断の地であり、中禅寺湖には魚が住んでいなかった。
明治時代に入り、二荒山神社は魚の放流を許可し、2代目宮司は、自ら湖に魚を放した。
その由来を刻んだ碑が「放魚の碑」である。
ちょっと言い方が難しく感じましたが…
そもそも「湖に魚はいなかった」…と言うことですかね?
今では、中禅寺湖で釣りをしている方々の姿を見るのは、普通の光景です。
湖を【幸の湖】(さちのうみ)とも呼ぶそうです。
黄金の鱒に触れて、願いを成就させられるみたいです。
もちろん2人で触りました。無言で。
中宮祠稲荷神社
「願い叶えます」に向かって右側にあります。
京都の伏見稲荷大社より宇迦之御魂大神(うがのみたまのおおかみ)の御分霊を奉祀しているそうです。
五穀豊穣・延命長寿・産業振興・商売繁盛・家内安全を司る神様です。
龍の松
稲荷神社の鳥居の側にあります。
横に流れるように成長した松ですね。龍に見えます。
手水舎
黄金鱒の像の向かい側にあります。
手水の作法
- 柄杓を取り、水をすくう
- 右手で持ち、左手に掛ける(左手清める)
- 左手で持ち、右手に掛ける(右手清める)
- 右手で持ち、左手に水を溜める
- 左手に溜めた水で口をゆすぐ(口を清める)
- 口に含んだ水を出す(静かにサッと)
- 左手に水を掛ける(左手清める)
- 柄杓を立て、残った水を柄に掛ける(柄を洗う)
身の穢れを落として、拝観(参拝)へ進みましょう。
「祢々切丸」の原寸大の写真も一緒にありました。
モンスターハンターの太刀より長いであろう大太刀。
やっぱり宝物館、行けばよかったです…
いつの日か行った際にはこのページも更新します!
皆さんは是非行ってみて下さい!
社務所
社務所もカッコいいですね。
お守りや御朱印をもとめるならこちらですね。
男体山へ登る際の受付も、こちらの社務所で行えるみたいです。
近くには「登頂回数」や「種目?」別に、登頂達成した方のお名前を番付として掲示されていました。
※個人情報もありますので、番付の写真は控えます!
登頂回数が数百回の方、千回を超える方もいました。ちょっと本当に想像ができない…超人です。
登ってみたい気持ちはあるけど…気持ちだけで終わりますねぇ…きっと。
拝殿
それでは本番(?)です!!
きれいな朱色の社の中に暖かな光が…
導かれるように歩を進ます。
日光二荒山神社 中宮祠の拝殿です。
こちらのさらに後ろに【本殿】があります。
お参りの作法もきちんと置いてあります。
- 2回頭を下げます。(お辞儀)
- 2回柏手を打ちます。(拍手)
- 1回頭を下げます。
神社によっては、回数や順番が違うこともあるのでご案内を気にして見てみましょう!
こちらでも、必勝を祈願しました!(なんの?)
本殿
拝殿の後ろに繋がるように本殿があります。
本殿は、拝殿と同じく1701年に建てられ、御神体山である男体山の山岳信仰における中心的な役割を果たしている。
毎年7月31日から8月7日まで執行される男体山登拝大祭の期間中は、日本で唯一御神像を直接お参りできる御内陣入り特別祈祷際が執り行われる。
近くにある説明でした。
日光二荒山神社 中宮祠はなんと言っても開運や縁結びや安産など、なんでもご利益のある強い神社です。笑
山霊宮(やまのみや)
拝殿向かって左側になります。
近くにある説明の看板には、
霊峯男体山を中心に日光連山八峯に篤い信仰を捧げた公休徳者(功績が優れ徳行のあった人々)の御霊をお祀りしたお宮であります
と、ありました。
日光の山の神々への信仰が強く、今のこの地を築いてきた昔の人々が祀られているお宮みたいですね。
こちらでは、
「先祖がいてこそ、あなたがいるのです。感謝しましょう」
というお言葉が添えられており、先祖供養が行えます。
専用のお札に名前などを書き、納めることが出来ます。
御神木「いちい」
山霊宮のすぐ後ろにあります。
御神木 いちいの木です。
栃木県の天然記念物として指定されています。
樹齢は、1,100年!!
以前に行った、那須温泉神社にある御神木ミズナラの木や五葉松の樹齢を優に超えています!
こちらも「栃木名木百選」の一本です。
「いちい」は、「一位」とも書き表せるとして、必勝祈願に強いそうです。
慌てて、必勝祈願をさせていただきました。
(2箇所目にて2回目)
良縁の松
次は、拝殿に向かって右側へ移ります。
「良縁の松」
松は、神様を待つ神聖な木である。
松葉が2枚向き合う形で繁ることから、縁結び、夫婦円満など縁起の良い木と言われているそうです。
加えてこちらの松は、ニシキウツギが根付いており、互いが寄り添うような姿から「良縁の松」と呼ばれいる。
と、説明がありました。
境内に不思議な松があり、パワースポット感が増しますね。
さざれ石
こちらにもさざれ石がありました。
那須温泉神社など名所には必ずあるのでしょうか?
小さな石が時間をかけて、他の石たちと一緒になり、大きくなっていく様もまた、昔から繁栄など縁起の良いものとして有名です。
唐銅鳥居
奥には、もう1つの唐銅鳥居があります。
ここは、本殿の右隣に位置しています。
男体山登山への入り口前でもあります。
重要文化財に指定されている、歴史のある鳥居です。
1769年に造られた物で、鳥居の足下には仏教でよく使用される蓮の花がデザインされています。当時の神と仏教が一緒に構成されている宗教現象「神仏習合」(しんぶつしゅうごう)の名残だそうです。
大蛇御神像
「戦場ヶ原の伝説」
まさに中禅寺湖を懸けた【栃木県 vs 群馬県】
この戦いが行われた場所を「戦場ヶ原」
血が流れた場所を「赤沼」
勝負がついた場所を「菖蒲ヶ浜」
勝利を祝い歌った場所を「歌ヶ浜」
と言い、それぞれ奥日光の地名になっています。
負けた群ま…大ムカデは、受けた弓矢を地面に刺すと、そこから湯が噴き出し、その湯が傷を癒したそうです。その場所は「老神温泉」と言われています。
非常に面白い昔話です!(栃木が勝ったから)
今も続く北関東対決の初戦だったわけですね。笑
実際には「日光山縁起」という日光に昔からあるお話で、上記の内容よりも話に細かい展開があるようです。
ちなみに大蛇は「オロチ」とも読めますが、
「オ」は「峰」
「ロ」は助詞なので「の」(かな?)
「チ」は「神霊」
とぐろを巻いた蛇の姿が山に見えることから、オロチを山の神と称えたそうです。
男体山の大蛇は、領地争いに勝ったことから金運勝運の守護神だそうです。
登拝門
男体山の山頂にある奥宮への行くための唯一の登拝口にある門です。
ここからスタートするのですね。
登拝道は、6㎞。ゆっ~くり進むと片道4時間だそうです。
ちなみに一合目までは、往復で約10分だそうです。
(一合目までなら行けそうだぁ…)
高校生以上で、1,000円です。
幸運の杜
男体山の登拝口に向かってさらに右側にあります。
厄落とし かわらけ割り
お皿を買って、投げて、割る。
お皿に「厄」の字を書いて、投げて割るそうです。
個人的にですよ?
なんか嫌だなぁここ…笑(くろ)
幸運神社
- 浄い心
- 明るい心
- 正しい心
- 素直な心
自分に問いかけます。笑
他にも
境内には、ほかにも様々なスポットがあります。
七福神
小さな七福神が境内にいます。
実際に発見できると「いたいたっ!!」なんて喜んじゃいました。
おみくじ
趣向をこらした様々なおみくじがあります。
平日は、ここまでおみくじがなかった気もします。
紅葉の時期は…
歴史あり、男体山あり、紅葉ありの日光二荒山神社 中宮祠の紹介でした。
紹介していないスポットもまだまだありますので、ぜひ、足を運んでみて下さい!
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