前記事に続き、1日那須観光の紹介になります。
前回は「那須温泉神社」
今回は【殺生石】のご紹介です。この旅行のメインです!
殺生石とは
殺生石の説明
殺生石(せっしょうせき)は、栃木県那須町の那須湯本温泉付近に存在する溶岩である。
付近一帯に火山性ガスが噴出し、昔の人々が「生き物を殺す石」だと信じたことからその名がある。
松尾芭蕉が『おくのほそ道』でこの地を訪れていることなどで知られ、国指定名勝となっている
(2014年〈平成26年〉3月18日指定)
なお伝承上、この石に起源を持つと伝えられている石が全国にいくつかあり、それらの中に「殺生石」と呼ばれているものがあるほか、那須の殺生石同様に火山性ガスが噴出する場所で「殺生石」と呼ばれる石があるとする文献もある。しかし単に「殺生石」といえば那須の殺生石を指すことが多い。
2022年3月5日に殺生石が二つに割れていることが確認された。割れる数年前よりひびが確認されていたため、那須町は「自然に割れた可能性が高い」との見解を述べている。
引用元 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AE%BA%E7%94%9F%E7%9F%B3
確かに、
ガス噴出、硫黄のにおい、デカい溶岩。
この異様な地帯も相まって溶岩が禍々しく見えたのでしょう。
「これは動物を殺す石じゃ!」なんて考えちゃいますね。
でも、俳人の松尾芭蕉も殺生石を訪れ、おくのほそ道にも記され、名勝となる景色もあるんです。
今では、無料の観光名所としても有名ですが、ガスの噴出量が多い日は、立ち入り禁止になるみたいですね。
後述しますが、殺生石の伝説には
【妖狐】 【九尾の狐】 【玉藻(前)】
なんて言葉が出てきます。
…
という、有名な溶岩を見に行きます。
前情報はこんなもんにして、写真と共に紹介をしていきます!
駐車場
前回の那須温泉神社近くの無料駐車場から殺生石近くの無料駐車場へ移動しました。
駐車可能台数が10数台と限られています。
が、長時間滞在する場所でもありません。
行ったときには、満車でしたが敷地内で待っていたら、空きました。
硫黄のにおいがします。
小雨が降ったからか、そこまでにおいは強くなかったです。
子供のころ、硫黄のにおいでダウンした記憶があります…
駐車場の写真にも写っていましたが、トイレと自動販売機があります。
駐車場から向かう場合は、いでゆ橋を渡ります。
(渡らない道もあるけどね)
下には、湯川が流れています。
殺生石と松尾芭蕉の説明です。
松尾芭蕉は、1689年にこの地を訪れたそうです。
当時も火山性のガスがバンバン出ていたみたいですね。
この遊歩道をひたすらにまっすぐ進みます。
あの斜面の緑がハゲているところまで!
結構な距離がありますが、ゆっくり行きましょう。
途中、休憩所もありますので、安心してください。
盲蛇石
『ある日、男が盲目の大蛇を助けたら、蛇が湯の花になった。
湯の花は、村中に広まり、蛇に感謝した。
その蛇の頭に似ている岩を大切にした。』
ナルトに出てくる大蛇「マンダ」とは違い、いい蛇だったみたいですね。
何故かデカい岩に小さい石が積み重なっているんですよね。
誰か乗せている?
ここって降りていいんですかね?
我々は、降りていませんがね。
湯の花採取場
先ほどの「盲蛇石」の話にも出てきた「湯の花」の採取場跡です。
昔の「湯畑」を一部再現した物だそうです。
湯の花とは、温泉成分が固形化したものです。
家のお風呂に入れれば、この地の温泉と同じ効能を得られるため、昔は、お土産として人気だったみたいですね。
料理に使うこともあったそうです。
現在は、採集されなくなりました。
教伝(きょうでん)地獄と千体地蔵
この地蔵がある一帯を教伝地獄というそうです。
説明(超ざっくり)
昔「教伝」という人がいた。
教伝は、悪ガキだったので改心させるために、母親が とあるお寺(福島県?)に預けた。
教伝が28歳になった時、そのお寺を引継、母親と一緒に住むようになった。でも性格は変わらない。
ある日、教伝は友人と那須の温泉に行こうとしていた。
教伝は温泉に行く支度が整っていないのに母親に「朝ごはん食べちゃってぇ〜」と催促された。
催促されたことに腹を立てた教伝は、母親の作った朝食を足蹴りして、家を出た。
温泉の帰りに「殺生石を見よう」ってことで、この地にくる。
すると、急に雲行きが怪しくなり、地面から熱湯が湧き出て、空からは雷が落ちる。
友人たちが逃げる中、教伝はその場から動かない
「俺、おかんが作ってくれた飯を蹴飛ばしたんだ!その罰を受ける!火の海地獄に落ちるんだ!」
と、叫んだ。
友人たちが無理矢理救出するが、
教伝の腰から下は、消し炭のように黒くなっており、そのまま息を引き取った。
教伝が落ちかけた場所は、泥流が沸いていたが、いつの日か山津波に埋まってしまった。
その後、供養のために地蔵を建てたそうです。
調べてみると、ちょっと違うパターンの教伝地蔵の話もあるそうです。が、
「親不孝」が掛かっているのは同じみたいです。
本当か逸話か戒めなのかは、わかりませんが、小学生の遠足には、もってこいですね。
我々が行ったときも、ちょうど20人ぐらいの小学生?が先生から説明を受けていました。
千体地蔵は、1000体もいないそうですが、地元の人たちの寄進だそうです。
全て1人の人の手作りだそうですよ。
教伝地蔵の側の2体から始まり、地元の人たちの意向で徐々に数を増やし始めたそうです。
殺生石
最終地点に到着しました。
こちらが殺生石です!!
写真だと小さく見えますかね?
実際に見ても、ビックリするほど大きくはないです。
禍々しい感じ…伝わりますか?
是非、生で見て欲しいです。実際の空気感もあっての殺生石です!
初めての方は1番上の白い岩かと思いますよね?笑
国指定の名勝です。
殺生石の伝説
鳥羽上皇が寵愛したという伝説の女性・玉藻前が九尾の狐の化身(妖狐)で、陰陽師の安倍泰成に見破られて東国に逃れ、上総介広常と三浦介義純が狐を追いつめ退治すると狐は石に姿を変えたという伝説がある。
しかし石は毒を発して人々や生き物の命を奪い続けたため「殺生石」と呼ばれるようになり、至徳2年(1385年)には玄翁和尚によって打ち砕かれ、そのかけらが全国に飛散したという。
引用元 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AE%BA%E7%94%9F%E7%9F%B3
九尾の狐は、非常に有名な9つの尾を持つ狐の妖怪です。
九尾の狐は、人の手で退治されてしまいますが、その瞬間に毒石に姿を変えて、日本各地に飛散した。
その中の1つは、ここ那須に留まり、石に変わっても近づく生き物の命を奪っていった。
幽白では、美少年 蔵馬の昔の姿。
ナルトでは、膨大なチャクラを持つ尾獣。
ぬ〜べ〜では、主人公のライバル的妖怪。
他にも日本の数多くの漫画やアニメで、姿形は違いますが、登場しています。
長い道のりでした。笑
…
え?殺生石がどれかわかりませんでしたか?
申し訳ございません!!
これです!!
実は、2022年3月に殺生石は割れてしまいました。
「自然に割れた」という見解みたいです。
昔は、しめ縄が巻かれていたのでわかりやすかったと思います。
殺生石が割れた際は、ニュースにもなったぐらいでした。
九尾の狐伝説の話を聞いてしまうと『…災いが起こる前触れ?』とか思ってしまいますよね…
歴史や史跡に触れられる無料の観光名所でした。
カップルも来ていましたよ。
この記事で軽く予習をしてから、是非、現地へ行ってみて下さい!
※服に硫黄のにおいが着いてしまう可能性があります。車の中も硫黄のにおいが数日消えませんでした。ご注意下さい。
これから、周辺の観光スポットとガチ温泉「鹿の湯」に行きます。
良ければ、前後の記事を通して那須での1日を紹介していますので、ご参考に見て行って下さい。
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